犬甘城いぬかいじょう![]() 犬甘(いぬかい)城は松本城の西北約1qにある城で、鎌倉時代以来この地の豪族犬甘氏の城であった。 その後の経過は定かではないが、松本城(深志城)のすぐ近くにあり見晴らしが利くので、 詰め城、砦もしくは烽火台としての役割を持っていたのではないか。 江戸時代天保14年(1843)、松本城主戸田光庸がこの地を公園として 領民に開放したとう記念の石碑が残っている。 現在も城山公園として整備されてはいるが、主郭を中心に3つの郭、堀切等の遺構がわずかながら確認できる。
![]() 公園の西側(左図の上側)が遺構の部分 左図の下側は芝生の公園 ![]() ![]() ![]() 左上 公園より主郭部 主郭の北側はそのまま堀切となっているが、それより北側は公園として 改造されてしまった感じがする。さらに公園の背後は鳥居山という比高60m程の山となる。 中上 主郭 公園側の東側から南側にかけて一段下に帯郭がある。 右上 主郭と二の郭の堀切 ![]() ![]() 左上 二の郭より主郭方面 右上 三の郭 ここには展望台があり、松本平一帯を見渡せる。 ![]() ![]() ![]() 左上 展望台より東側 山辺谷方面 右側の尾根先端が林城 。左側には桐原城があるはず。 中上 展望台より南東側 写真右側の独立した山が中山。その向かい側左側に位置するのが 埴原城。 右上 展望台より南東側松本市街にある松本城(望遠撮影) ![]() ![]() ![]() 左上 展望台より公園の西側部分 西側は断崖となり奈良井川がある。現在その間に国道19号と篠ノ井線が走る。 中上 城の南側 段郭らしき遺構が確認できる。南側から東側はなだらかに松本平へと繋がる。 南側は遺構があるが、東側は公園、その先は住宅地となっている。 右上 城の遺構と公園の間にある堀跡か 現在は写真のように人工的に加工されているが、 もともと空堀があったのではないかと思われる。 |