海ノ口城

うみのくちじょう




海ノ口城は海尻城と共に甲斐に備えた境目城で平賀源心の出城であったと伝えられる。 平賀氏は佐久の 平賀城の城主であった。
武田氏とはしばしば戦火を交えたが、天文5年(1536)の末、武田軍が引き上げると見せかけ 城兵を油断させ、再び急襲して平賀源心以下を討ち取り、武田晴信(信玄)が初陣の功名をあげたと いう話でこの城は有名。ただ、この戦いが実際のものか定かではなく、平賀源心の実在も疑われている。

【左】千曲川より海ノ口城方面  写真中央奥の峰が主郭付近でその両側が城域。
<場所>南佐久郡南牧村海ノ口
<行き方>国道141号南牧村役場から北へ600m先右折(案内板有り)
千曲川を渡りT字路を左折、右カーブ先100m左側入り口案内板有り、林道に入る
<駐車場>無し 林道途中に路駐
<撮影日>2004年3月
<参考文献>『日本城郭大系』8


【左上】林道に入って200m程の所  途中樹木が道を遮らなければ、 ここまでは普通車でもなんとか入れる。
この先も300m程車が通れる幅の林道が続くが、とりあえずここに路駐したほうが無難。
【中上】林道途中  案内板が完備しているので迷わず行くことができる。 右側は谷となっており、城域部分はこの谷の左右尾根の交わる所にある。
【右上】城域入り口  尾根に出たら右の尾根上の道を登る。すると城域入り口の堀切が2条あって 削平地が出てくる。車を降りてからここまで約20分。

【左上】主郭  尾根上の狭い部分であり、南面には岩場があって天然の石塁といった感じ。
主郭の下には帯郭があり、南部分がやや広くなっている。
【右上】主郭東側の堀切  尾根上に4条の堀切が確認できるが、この堀切が例外的に大規模である。 上の展望台は主郭の東隅にあるもの。

【左上・右上】主郭東側尾根にある堀切  主郭下大堀切から30mの所と、そこから60mの 所に堀切がある。どちらもわずかな痕跡が残るのみ。

【左上】主郭付近より南側の眺め  千曲川と海ノ口の集落が見える。現在は樹木で見通しは悪い。
【右上】千曲川より城域拡大  海尻城とは異なって集落よりかなり奥まった所にあり、 周辺の見通しは利いたであろうから主として見張り台として機能したのではないだろうか。

海ノ口城へは道路地図を見ると林道があって大芝峠から尾根上を行けそうな感じであるが、 現在林道は峠付近通行ができない。
近くまでは行けるが案内板がまったくないので、そこから捜して行くのは難しいと思う。


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