内堀館うちぼりやかた![]() 内堀館は上今井集落の南部に位置しており、千曲川の沿岸に面している。 館の詳細については明らかでないが、中世の典型的な屋敷の形態を遺している。 しかし、江戸時代後期に飯山藩の本陣として利用されていた為、改変もされているであろう。
【上】館の南側より 現在、館内部は臼井氏の宅地となっているが、土塁とその外側をめぐる堀が 残っている。木の生い茂っている所が西側土塁。 ![]() 【左】館縄張り図 南側に土塁、堀が無いのは、おそらく当時は千曲川が南面直下を流れていたのであろう。 この堀、土塁が馬蹄形になって三方を囲み、残りの一方を千曲川などの河川を天然の堀にした形態は、 この北信濃付近の館によく見られる形態である。 現在の千曲川は南方100〜200m程のところを流れる。 ![]() ![]() 【左上】西面の堀、土塁 【右上】北面の堀、土塁 藪で隠れているが、水がたたえられている。周りには水路がめぐっているが、外郭の存在は 確認されていない。 ![]() 【左】大手門 いつ頃のものかわからないが、かなり古い感じの長屋門である。 |