牧野砦

まぎのとりで

《別名》 御番城・鐘撞堂




牧野砦は桂川北岸に面し、東は北から南へ鶴川が流れて桂川に合流する。西方尾根続きには 四方津御前山の烽火台がある。
『甲斐国志』では牧野砦の項で誰の居城であったかはわからないが、 小山田氏の手による国境の備えかもしれないとしている。

【左】現在の甲州街道(国道20号)より
街道筋を守る地に位置していることがわかる。 甲斐と相模の国境の町である上野原から大月へ至るには桂川沿いと仲間川沿いのルート、 その中間の八ツ沢をさかのぼるルートがある。
牧野砦は桂川北岸、八ツ沢に対する守りとなっていたと考えられている。砦の東側鞍部には牧野と 八ツ沢を結ぶ道が通っている。
<場所>上野原市四方津
<行き方>国道20号 79.8qポスト付近、上り車線側の駐車スペースから徒歩
<駐車場>5台
<撮影日>2006年1月
<参考文献>『日本城郭大系』8


【左上】主郭西側の堀切  堀切の西面は岩を削ったもので、規模も大きい。やせ尾根上に削平地と 堀切が交互に現れる。堀切は6条確認でき規模は比較的大きいが、郭は主郭と東側の副郭以外は 自然地形に近い状態である。
【中上】主郭  二段になっており、写真奥となる東側がやや高くなっている。
【右上】副郭  砦の中で最も広い郭。

【左上】南東方面の眺め  甲州街道、桂川を挟んで対峙する鶴島御前山・ 栃穴御前山。栃穴御前山には砦遺構がある。
【右上】北東方面の眺め  高速道、宅地化によって消滅した 上野原城の付近が見える。鶴川の段丘崖に よって守られた位置ということがわかる。


〜感想〜
やせ尾根上に造られた砦だが、6条の堀切は見ごたえがある規模のものである。郭はそれに比して 小規模だが、地形上の制約からであろうか。甲斐、相模国境の最前線の砦としては、いまひとつ物足りないが、 この周囲には砦、烽火台が密集している為、それぞれの負担が小さいということかもしれない。



〜アクセスルート〜
国道20号 79.8qポスト付近、上り車線側の駐車スペースから30m程西に行くと、左写真の 登り口がある。(「巡視路 八ツ沢水槽」という立て札有り)
尾根に出るといくつかの道が交差しているので、西側の尾根に登るルートを行くと主郭まで約15分。



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